お葬式のお焼香の原料とは?

お葬式に参列するお焼香から漂ってくる香りが常に同じであるということはないでしょう。お葬式で使用するお香はアロマのようにいい匂いを放つことを目的としているものではありません。

香道という文化があるように、お香にはさまざまな種類があり、部屋の空気をリフレッシュさせるタイプのものもあります。お葬式や仏前で使用されるお焼香には、香木や香りの原料となるものを刻んで調合したものが用いられています。仏教伝来とともに日本に伝わったと考えられており、経本や装束を虫の害から防ぐためにも使用されていました。

高級なお香の代表とされる白檀は、インド原産の常緑高木の枯れた木の芯の部分を使ってつくられています。枯れた木を細かく分割したり、刻んだりしてさらに乾燥させて焼香の中心的な材料となります。仏教では、白檀の香りは欲や怒りなどの煩悩を祓って身を浄める効果があるとされています。沈香は東南アジア原産の大木で樹脂を多く含む部分が強い香りを放ちます。年月をかけて寝かせたものほど香りがよいとされており、なかでも伽羅は最高級品として知られています。加熱すると神秘的な香りを放ち、その成分には鎮静成分も含まれていると言われています。お葬式の焼香だけでなく、自宅の仏壇で使用する際にもお香の種類にこだわってみるのもいいのではないでしょうか。